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2018.10.09 -
2023.06.05
BOM 集中管理コンソールのアクションからバッチファイルや exe ファイルが正常に実行できない
サポート情報番号 | 000224 |
対象バージョン | BOM 8.0, BOM 7.0 (全 SR), BOM 6.0 (全 SR) |
[現象]
集中監視コンソールのアクションからバッチファイルやEXEファイルを実行した際、正常に実行されない。
[前提条件]
Windows Vista / Server 2008以降のOSを使用し、集中監視コンソールを利用している場合
以下の製品について、本事象は該当しません。
- BOM for Windows Ver.5.0 以前の集中監視コンソール
- BOM マネージャーからのファイル実行
[原因]
本現象は、Windows Server 2008 または Windows Vista 以降で追加実装された「Windows Service Hardening」の機能により、内部仕様として OS 側のプロセスが動作するセッションと、ユーザーが起動するプロセスが起動するセッションが分離されることが原因で発生することが Microsoft 社より公表されています。
BOM の集中監視コンソールは Windows のサービスとして動作する仕様により、OS 側のプロセス(Session#0)として動作するため、BOM は OS 側の仕様による制限を受けます。
【参考情報1:セッション 0 の分離 (→Microsoft 社ウェブサイト)】
【参考情報2:セッション0の分離により発生する問題の回避策について (→Microsoft 社ウェブサイト)】
[対処方法]
OSの仕様による動作のため、対処方法はありません。
[回避方法]
【回避策の例】
タスクスケジューラへEXEファイルを起動するタスクを登録し、そのタスクを集中監視コンソールのカスタムアクションに登録したバッチにより実行することで、EXEファイルの起動によるアクションの実行が可能です。
下では、回避策をbeep.exeの実行を例に説明します。
◆タスクスケジューラへの登録
- 「管理ツール」より、タスクスケジューラを起動する
- 右ペインの「タスクスケジューラライブラリ」を右クリックし「タスクの作成」を選択
- ウインドウの各タブ内容を設定する
- トリガータブは設定しなくても問題ありません
- 操作タブで、「beep_start.bat」等のバッチを登録します
- 条件タブでの「電源」ではノートPC利用の条件を設定します
- 設定タブは初期値のままで問題ありません
- 項番3が完了後、タスクスケジューラから登録したタスクを右クリックし実行する」を選択、beep音が再生されることを確認
再生されない場合は、バッチ内容かタスクの登録内容を見直してください。 - 項番4で再生に問題がない場合は、コマンドプロンプトを管理者で起動し以下のコマンドでbeep音が再生されることを確認
> schtasks /RUN /TN <項番3で登録したタスク名>
◆集中監視コンソールへの登録
- 「◆タスクスケジューラへの登録」の項番5で実行したコマンドを含むバッチを作成し、任意のディレクトリに保存する
- BOM6集中監視コンソールを開き、「アクションの編集」ウインドウを開く
- 項番1で作成したバッチファイルをカスタムアクションとしてフルパスで登録する
- テスト実行ボタンをクリックし、beep音が再生されることを確認する
- 作成したアクションを保存し、アクションの編集ウインドウを閉じる
[更新履歴]
2015/07/03 初版公開
2018/10/09 対象に BOM 7.0 を追加、タイトル変更
2022/06/17 対象に BOM 8.0 を追加