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2020.06.19 -
2024.03.01
特定の条件下において Linux オプションの Linux テキストログ監視で過去のログを誤検出する
サポート情報番号 | 000254 |
対象バージョン | BOM 8.0, BOM 7.0 (全 SR), BOM 6.0 (全 SR), BOM 5.0 (全 SR) |
[概要]
BOM Linux オプションのテキストログ監視において、特定の条件下でファイル名の指定にワイルドカードを使用していると、過去のログを誤検知する現象が発生します。
[前提条件]
- BOM Linux オプションの Linux テキストログ監視でファイル名の指定にワイルドカードを使用している
- ワイルドカードに合致する、監視対象となるファイルが複数存在する
- 対象のテキストログが、0 バイトである可能性がある
[現象の詳細]
Linux テキストログ監視を実行した際、BOM は監視の終端位置(次回監視の開始位置)の情報を、テキストログに記録された文字列末尾の情報から生成したユニークな値で保持します。そのため、ワイルドカードで指定された対象のテキストファイルが監視の実行時点で 0 バイト(1 文字も記録されていないファイル)だった場合、正しい終端位置の値を取得できません。
これによって次回の監視実行の際、過去すでに監視対象となったログファイルが対象となり、検出済みの過去ログを誤検出する可能性があります。
この「Linux テキストログ監視」の挙動は、BOM の仕様です。
ワイルドカードに合致するファイルが複数存在し、なおかつ 0 バイトのファイルが監視対象となる可能性がある環境では、「Linux テキストログ監視」にワイルドカードを使用できません。
[参考情報]
- 本事象は「Linux テキストログ監視」のみが対象です。BOM 基本パッケージの「テキストログ監視」は該当しません。
- BOM for Windows Ver.8.0 SR1 では、ワイルドカードに合致するファイルが複数存在し、なおかつ 0 バイトのファイルが監視対象となる可能性がある環境でも問題なくワイルドカードを使用できるよう機能改善が実施されました。