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サポート情報番号 000284
対象バージョン BOM 8.0 (全 SR), BOM 7.0 (全 SR)

[はじめに]

BOM Linux オプションで使用できる「Linux ディスク容量監視」は、「/dev」から始まるデバイス名を持つファイルシステムを監視できます。

 例)
  /dev/sda1
  /dev/sda2

ただし、ご利用の環境によっては Linux OS 再起動の都度デバイス名が変更され、意図するファイルシステムを正しく監視できないケースがあります。

このような環境でも、BOM Linux オプションの「Linux スクリプト監視」を利用することで、固定値のUUIDなどをキーとしてファイルシステムを監視することが可能です。

[詳細]

前述の様に「Linux ディスク容量監視」で監視対象として指定できるのは「/dev」から始まるデバイス名を持つファイルシステムのみで、ファイルシステムが持つ固定的な「デバイスID」や「UUID」を指定することはできません。しかし「/dev」は Linux OS 再起動の際に変わる可能性があるため、そのような環境では「Linux ディスク容量監視」が正しく動作しないことがあります。

以下にご紹介する方法は、「Linux スクリプト監視」と Linux 側で実行するシェルスクリプトを使って、任意のファイルシステムの「UUID」を指定し、ファイルシステムの現在の使用容量(MB単位)を監視するものです。
デバイス名が変動してしまう環境での「Linux ディスク容量監視」の代替手法としてご検討ください。

※ 設定のしきい値やスクリプトの内容は、実際に使用する環境に合わせて見直してください。

  1. 「Linux スクリプト監視」監視設定サンプル

    シェルスクリプトを登録する「Linux スクリプト監視」は、以下の内容を参考に設定してください。

     ※ ② のスクリプトを使用する前提の設定です。
     ※ しきい値は 100GB のファイルシステムを想定した数値です。

    ■Linux スクリプト監視プロパティ

    [設定タブ]

    • スクリプトの設定
      • スクリプトの種類:bash
      • スクリプト:
        /home/testusr/returnMB.sh <ここにUUIDを指定>
    • しきい値
      • 注意:80000 以上
      • 危険:90000 以上
  2. サンプルシェルスクリプト(bash)

    「Linux スクリプト監視」監視設定のスクリプトで指定した UUID から対象のデバイスを特定し、ディスク使用量を出力するシェルスクリプトのサンプル(returnMB.sh)です。

    #!/bin/bash
    
    # 引数で指定されたUUIDDを取得
    uuid_to_find="$1"
    
    if [ -z "$uuid_to_find" ]; then
        echo "Usage: $0 "
        exit 1
    fi
    
    # blkidを使ってUUIDに基づいてデバイスを特定
    device_name=$(blkid -l -o device -t UUID="$uuid_to_find")
    
    if [ -z "$device_name" ]; then
        echo "Device with UUID $uuid_to_find not found."
        exit 1
    fi
    
    # dfでディスク使用量を取得し、メガバイト表記に変換して標準出力に表示
    usage_mb=$(df -P -m "$device_name" | awk 'NR==2 {print $3}')
    
    echo "$usage_mb"
    

    ※ シェルスクリプトの作成方法、内容についてはサポート対象外です。

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