-
2024.03.07
Linux 環境で UUID を使用してディスク容量監視を行う方法
サポート情報番号 | 000284 |
対象バージョン | BOM 8.0 (全 SR), BOM 7.0 (全 SR) |
[はじめに]
BOM Linux オプションで使用できる「Linux ディスク容量監視」は、「/dev」から始まるデバイス名を持つファイルシステムを監視できます。
例)
/dev/sda1
/dev/sda2
ただし、ご利用の環境によっては Linux OS 再起動の都度デバイス名が変更され、意図するファイルシステムを正しく監視できないケースがあります。
このような環境でも、BOM Linux オプションの「Linux スクリプト監視」を利用することで、固定値のUUIDなどをキーとしてファイルシステムを監視することが可能です。
[詳細]
前述の様に「Linux ディスク容量監視」で監視対象として指定できるのは「/dev」から始まるデバイス名を持つファイルシステムのみで、ファイルシステムが持つ固定的な「デバイスID」や「UUID」を指定することはできません。しかし「/dev」は Linux OS 再起動の際に変わる可能性があるため、そのような環境では「Linux ディスク容量監視」が正しく動作しないことがあります。
以下にご紹介する方法は、「Linux スクリプト監視」と Linux 側で実行するシェルスクリプトを使って、任意のファイルシステムの「UUID」を指定し、ファイルシステムの現在の使用容量(MB単位)を監視するものです。
デバイス名が変動してしまう環境での「Linux ディスク容量監視」の代替手法としてご検討ください。
※ 設定のしきい値やスクリプトの内容は、実際に使用する環境に合わせて見直してください。
-
- 「Linux スクリプト監視」監視設定サンプル
-
シェルスクリプトを登録する「Linux スクリプト監視」は、以下の内容を参考に設定してください。
※ ② のスクリプトを使用する前提の設定です。
※ しきい値は 100GB のファイルシステムを想定した数値です。■Linux スクリプト監視プロパティ
[設定タブ]
- スクリプトの設定
- スクリプトの種類:bash
- スクリプト:
/home/testusr/returnMB.sh <ここにUUIDを指定>
- しきい値
- 注意:80000 以上
- 危険:90000 以上
- スクリプトの設定
-
- サンプルシェルスクリプト(bash)
-
「Linux スクリプト監視」監視設定のスクリプトで指定した UUID から対象のデバイスを特定し、ディスク使用量を出力するシェルスクリプトのサンプル(returnMB.sh)です。
#!/bin/bash # 引数で指定されたUUIDDを取得 uuid_to_find="$1" if [ -z "$uuid_to_find" ]; then echo "Usage: $0 " exit 1 fi # blkidを使ってUUIDに基づいてデバイスを特定 device_name=$(blkid -l -o device -t UUID="$uuid_to_find") if [ -z "$device_name" ]; then echo "Device with UUID $uuid_to_find not found." exit 1 fi # dfでディスク使用量を取得し、メガバイト表記に変換して標準出力に表示 usage_mb=$(df -P -m "$device_name" | awk 'NR==2 {print $3}') echo "$usage_mb"
※ シェルスクリプトの作成方法、内容についてはサポート対象外です。