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サポート情報番号 000249
対象バージョン BOM 8.0, BOM 7.0 (全 SR)

[概要]
本コンテンツでは、BOMのカスタムアクションで株式会社パトライト社が販売している「PATLITE 機能拡張オプションソフトPRSH for Windows」(以下、PRSH for Windows)を使用して株式会社パトライト社の信号灯と連携する手順を解説します。

[ご注意]
この技術情報は、信号灯「PATLITE社製 NHVシリーズ」を使用して検証・作成しています。信号灯の機能や設定については機種ごとに異なる場合がありますので、機種ごとの詳細はお手元の信号灯のマニュアルを参照するか、株式会社パトライト社へ問い合わせてください。

本FAQの作成はWindows Server 2022 およびBOM for Windows Ver.8.0の環境で実施しており、その他のOS、BOMについてPRSH for Windowsとの組み合わせにおける動作を弊社で保証するものではありません。

■ 本ページでご案内する技術情報は、以下の環境を前提に記載しています。

  1. [事前準備] PRSH for Windowsのインストール

    Windows 7以降のOSでは、rshコマンドが標準でインストールされていないため、パトライト社が販売している「PATLITE 機能拡張オプションソフトPRSH for Windows」(以下、PRSH for Windows)をインストールします。

    ※ PRSH for Windowsの導入方法や使用にあたってのネットワーク機器の設定などサポートに関する詳細は、PRSH for Windowsに付属のマニュアルを参照するとともに、株式会社パトライト社に問い合わせてください。

  2. [事前準備] 信号灯の設定

    信号灯では、prsh によるログインを IP アドレスで制限しています。
    信号灯の Web コンソールで受信設定を行ってください。

    1. Webコンソールにログインします。
    2. メニューより「コマンド受信設定」をクリックし、以下を入力します。
      ※ 信号灯の設定の詳細は、信号灯付属のマニュアルを参照するか、株式会社パトライト社に問い合わせてください。
        RSHサーバ機能:有効
        送信元アドレス指定:有効
        IPアドレス:RSH送信元コンピューター(Ex:192.168.1.2)
        ログイン名:任意(ここでは、仮に “bomuser” と指定します)

    ここまでの設定が完了した時点で、コマンドプロンプトから信号灯が操作できることを確認してください。

  3. [BOM の設定] BOM 監視サービスからの通知

    BOM の監視サービスから通知アクションとして信号灯へ通知を実行する際は、以下の手順で BOM マネージャーから通知アクションの設定を実施します。

    なお、信号灯へ通知するためのリモートシェルコマンドのパラメーターは、信号灯のマニュアルのコマンドラインリファレンスを確認してください。

    1. 「スタート」→「全てのプログラム」→「BOM for Windows Ver.X.0」→「BOM X.0 マネージャー」を選択します。
    2. 監視対象コンピューターに管理者モードで接続します。
    3. スコープペインに表示されたスナップイン「BOM for Windows Ver.X.0 (接続先)」→「インスタンス名」→「通知」を選択します。
    4. 右クリックメニューから「新規作成」→「カスタム通知」を選択します。
    5. 作成された「カスタム通知」を選択し、右クリックメニューから「プロパティ」を選択します。
    6. 「実行条件」タブを選択し、監視するステータス、関連付けを必要に応じて変更します。
    7. 「設定」タブを選択し、プログラム名に “prsh.exe” と入力します。
    8. 引数に以下の通り入力します。 “<通知先信号灯> -l <信号灯接続ユーザー> alert <パラメーター>”
    9. 必要に応じて、「テスト」ボタンをクリックし、「実行」ボタンをクリックすることで、意図した通りに動作することを確認します。
    10. 「OK」ボタンをクリックし、通知設定を終了します。

    【設定例】「注意」しきい値に合致した際に、黄色ランプを点灯させる場合

    • 「実行条件」タブ→監視するステータス:注意
    • 「設定」タブ→引数:192.168.1.1 -l bomuser alert 010000

    【設定例】「危険」しきい値に合致した際に、赤色ランプを点灯させ、さらにブザーを鳴動させる場合

    • 「実行条件」タブ→監視するステータス:危険
    • 「設定」タブ→引数:192.168.1.1 -l bomuser alert 100001
  4. [BOM の設定] BOM 集中監視コンソールからの通知

    BOM 集中監視コンソールから信号灯へ通知を実行する際は、以下の手順での設定を実施します。
    ※ 集中監視コンソールで設定されたアクションは、Webコンソールの接続先である「集中監視Webサービス」が実行されているコンピューター上で実行されます。そのため “prsh” も「集中監視Webサービス」が実行されているコンピューター上へインストールされている必要があります。

    なお、信号灯へ通知するためのリモートシェルコマンドのパラメーターは、信号灯のマニュアルのコマンドラインリファレンスを確認してください。

    1. 「スタート」→「全てのプログラム」→「BOM for Windows Ver.X.0」→「BOM X.0 集中監視コンソール」を選択します。
    2. Webコンソールにadministratorユーザーでログインします。
    3. 「アクションの編集」をクリックします。
    4. アクションの編集ダイアログで、「追加」ボタンをクリックします。
    5. アクション名、グループ名、条件を任意に指定し、アクション種別に「カスタムアクション」を選択します。
    6. プログラム名に “prsh.exe” と入力します。
    7. 引数に以下の通り入力します。 “<通知先信号灯> -l <信号灯接続ユーザー> alert <パラメーター>”
    8. 必要に応じて「テスト」ボタンをクリックし、意図した通りに動作することを確認します。
    9. 「OK」ボタンをクリックし、カスタムアクションの設定を終了します。
    10. 「OK」ボタンをクリックし、アクションの設定を終了します。

    【設定例】BOMが何らかの障害を検知した際に黄色ランプを点灯させる場合

    • アクション名:信号灯点灯(BOM通知)
    • 引数:192.168.1.1 -l bomuser alert 010000
    • 条件:注意、危険、失敗

    【設定例】該当インスタンスに接続できない時に赤色ランプを点灯させ、さらにブザーを鳴動させる場合

    • アクション名:信号灯点灯(BOM監視停止)
    • 引数:192.168.1.1 -l bomuser alert 100001
    • 条件:コンピューター接続エラー、ヘルパーサービス接続エラー、監視サービス停止中

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