▶ セイ・テクノロジーズ コーポレートサイトはこちら

サポート情報番号 000271
対象バージョン BOM 7.0 (全 SR)

[解説]
BOM 集中監視コンソールでは関連するいくつかの動作ログを出力しますが、BOM 集中監視 Web サービスの起動時点で作成される以下のログファイルがリソース圧迫の要因となる場合があります。

  • ログファイルの保存先:[BOMインストールフォルダ]\Indicator\tomcat\logs
    • bom7indicator-stdout-YYYYMMDD.log
    • bom7indicator-stderr-YYYYMMDD.log

これらのログファイルでは、BOM 集中監視 Web サービスが再起動(停止 → 開始)されるまで同一のファイルに動作ログが追記方式で出力されます。そして、BOM 集中監視 Web サービスが再起動された際は、その日付のログファイルを新規で作成し、ふたたび次の再起動まで追記で動作ログを記録します。
そして、このログファイルは障害発生などに備えるため、過去のファイルが自動削除されず、1 ファイルあたりのサイズ上限もありません。

これら動作仕様により、以下のようなリソース圧迫が生じる可能性があります。

  • 長期間の追記によるファイルサイズの肥大化
  • 古いログファイルが自動削除されないことによるストレージの圧迫

この現象への対応として、設定変更を行うことにより出力されるログの量を調整することや、ログの出力を無くすことが可能です。ただし、障害時の調査資料となる情報が減ることも考えられるため、状況に応じて設定は見直しを行ってください。

[対応方法1:ログレベルを変更する]
動作ログ [※1] に出力する対象となる BOM 集中監視コンソールのログレベルを変更し、出力量を調整します。
ログレベルごとのログ出力量の目安は以下のとおりです。

ログレベル DEBUG INFO WARN ERROR FATAL
ログ出力量 [※2] 10 8 4 2 1
※1 この設定変更により、対象の動作ログ(bom7indicator-stdout-YYYYMMDD.log、bom7indicator-stderr-YYYYMMDD.log)以外に、indicator.log の出力量も制限されます。
※2 ログ出力量は、 DEBUG を 10 と仮定した場合の比率 (概算) です。
 

■ 設定手順
以下の手順で設定ファイルを編集します。
設定ファイルを編集する際は BOM 集中監視 Web サービスが動作していても問題ありませんが、編集後は設定反映のため BOM 集中監視 Web サービスの再起動が必要です。

  1. テキストエディターなどを使用して、以下のファイルを OS 管理者ユーザーで開きます。
    • [BOMインストールフォルダ]\Indicator\webapp\WEB-INF\classes\log4j.properties
  2. 以下の赤字部分を変更します。
    この赤字部分の既定値は BOM 7.0 のバージョンによって異なります。以下は “DEBUG” に設定されていた場合の例です。

    • log4j.rootLogger=DEBUG,STDOUT,file
    • (例:ログレベルを “WARN” に変更する場合の設定)
      log4j.rootLogger=WARN,STDOUT,file
  3. log4j.properties を上書き保存します。
  4. スタートボタンから、BOM 7.0 コントロールパネルを起動します。
  5. 「集中監視Webサービス」タブを開き、[停止] ボタン → [開始] ボタンの順にクリックして集中監視 Web サービスを再起動します。

[対応方法2:ログの出力を停止する]
対象の動作ログ(bom7indicator-stdout-YYYYMMDD.log、bom7indicator-stderr-YYYYMMDD.log)の出力そのものを止める手順です。本設定は、何らかのトラブルが発生した際に、必要な調査資料が得られない可能性もあることを理解した上で設定してください。
設定ファイル編集の際は BOM 集中監視 Web サービスが動作していても問題ありませんが、編集後は設定反映のため BOM 集中監視 Web サービスの再起動が必要です。

■ 設定手順

  1. テキストエディターなどを使用して、以下のファイルを OS 管理者ユーザーで開きます。
    • [BOMインストールフォルダ]\Indicator\webapp\WEB-INF\classes\log4j.properties
  2. 以下のとおり赤字部分を追記します。
    • log4j.appender.STDOUT=org.apache.log4j.ConsoleAppender
    • log4j.appender.STDOUT=OFF,org.apache.log4j.ConsoleAppender
  3. log4j.properties を上書き保存します。
  4. スタートボタンから、BOM 7.0 コントロールパネルを起動します。
  5. 「集中監視Webサービス」タブを開き、[停止] ボタン → [開始] ボタンの順にクリックして集中監視 Web サービスを再起動します。

[参考情報]
“bom7indicator-stdout-YYYYMMDD.log” および “bom7indicator-stderr-YYYYMMDD.log” は調査資料として残す必要があるなどの場合を除き、”YYYYMMDD” 部分が最新日付のものを残して削除しても BOM 集中監視 Web サービスや BOM 集中監視コンソールの動作には影響ありません。

設定変更後、すでに出力されたログファイルに関しては不要であれば削除して問題ありません。

関連記事