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サポート情報番号 000292
対象バージョン JD R16, JD R15, JD R13

概要

Job Directorとセキュリティ対策ソフトが同居する場合、セキュリティ対策ソフトの設定によっては以下の事象が発生する可能性があり注意が必要です。

  • Job Directorが起動しない
  • ジョブが実行されない
  • ジョブの実行が遅延する

このような事象が発生しないよう、セキュリティ対策ソフト側で以下2項目の設定を推奨します。

  • ディレクトリの除外設定
  • 通信ポートの除外設定

ディレクトリの除外設定

Job Directorの使用するディレクトリがウィルススキャンの対象になっている場合、ファイルアクセスによるロックが掛かることがあり、ジョブが実行されない、ジョブの実行が遅延する等の事象が発生する場合があります。 そのため、Job Directorの使用する以下のディレクトリをウィルススキャンの対象から除外してください。

【Windows】

[MG/SV]

  • Job Directorインストールディレクトリ
  • (クラスタ環境の場合) クラスタDBディレクトリ
  • %SystemDrive%¥Usersディレクトリ

%SystemDrive%¥Users ディレクトリにはユーザプロファイル情報が格納さ れています。これを除外対象とする理由は、ジョブ実行時に行われるユーザプ ロファイル情報の読み込み処理とウィルススキャンソフトのスキャン処理が競 合し、ユーザプロファイル情報の読み込みが失敗してキューが停止状態になって しまうことを防ぐためです。そのため、Usersディレクトリそのものを丸ごと対象外とするのではなく、以下のファイルを個別に対象外とすることも可能です。

%SystemDrive%¥Users¥<ユーザ名>¥ntuser.*
%SystemDrive%¥Users¥<ユーザ名>¥AppData¥Local¥Microsoft¥Windows¥UsrClass.*

許可リストの設定が必要なウィルススキャンソフトの場合は、併せて以下のディレクトリまたはディレクトリ配下のファイル(*1)を対象としてください。

  • <インストールディレクトリ>¥bin
  • <インストールディレクトリ>¥lib

(*1) 実行ファイル(*.exe)、ライブラリ(*.dll)、スクリプト(*.bat, *.jcs)

【Linux】

[MG/SV]

  • /usr/spool/nqs
    (クラスタ環境の場合) 共有ディスク上の<Job DirectorDBパス>/nqs
  • <インストールディレクトリ>¥bin
  • <インストールディレクトリ>¥lib

通信ポートの除外設定

セキュリティ対策ソフトにてポートを遮断する機能がある場合には、Job Directorの通信を許可するように設定してください。 Job Directorの通信で利用するデフォルトのポートは以下です。

ポート番号 説明
607/tcp MG⇔SV間でジョブの制御に使用するポート(NQS)
611/tcp CL/Win からJob Directorを操作する際に使用するポート(JCCOMBASE)
10012/tcp イベント送受信部品による連携機能が使用するポート(JNWEVENT)
23116/tcp CL/Win からJob Directorを操作する際に使用するポート( jccombase-over-ssl)

ディレクトリの除外設定、通信ポートの除外設定を実施した後にジョブの実行が正常に行えるか確認してください。

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